愛知県豊田市の北部に保見団地という大規模な団地があります。
およそ8,500人の住人のうち、約5割弱(2010年10月現在)の方が外国籍住人です。
ことばが違う、文化が違う、習慣が違う…そんな理由でこの団地にはさまざまな問題があります。 そうした問題について、住人・市民であるわたしたちの立場でできることは何だろうか、 住民・市民だからこそできる活動を始めようと考え、 それまで団地内で行っていた日本語教室を母体として、 1999年12月に保見ヶ丘国際交流センターとして設立しました。 そして、より広い理解と活動の推進をはかるために、2002年12月にNPO法人格を取得しました。 さまざまな国の、さまざまな文化を持った人々がひとつの地域に住むということは、 その地域に無限の可能性を与えてくれるとわたしたちは信じています。 しかし、文化や習慣、そしてことばの異なる人々がひとつの共同社会を作っていくことは、 想像以上の困難が伴います。 自らの文化を愛するがゆえに自己主張だけでは、安定した社会を共につくることはかなわないでしょう。 自らの文化を愛するからこそ異文化への共感ができる、そしてまた、自らの文化への理解、再認識を促すことができる、 そのような基礎作りが大切だと考えます。 さまざまな文化が時には溶け合い、時にはぶつかりあいながらも、国籍、障害、年齢、性別などを超えた、 どんな人にもすみやすい、未来に開かれた地域作りを目指します。
平成22年4月吉日 |